2015年のバズワード!IoT(モノのインターネット)って何?
こんにちは。
もう2014年も終わるというこの時期にブログをはじめて、5個目の記事になりました。年内に10記事くらい書けますかね。
未だにテーマがブレブレのこのブログですが、どうやらテーマらしいものが決まりそうになってきましたので、今回はそれについて書きたいと思います。
タイトルもある通り、IoT(Internet of Things = モノのインターネット)とは何か、についてまとめてみます。
普段会話の中でIoTという言葉を出すと、5人のうち4人からは「始めて聞いた」と言われます。まだまだ広まっていない言葉ということですが、2015年はきっとビッグデータや3Dプリンタ並にあちこちで聞くことになると思います。実はビッグデータや3Dプリンタとも深く関わるのですが、それは次回の記事で触れていきます。
IoTという言葉は広すぎる
IoTが2015年のバズワードになると言うのが私の予想ですが、バズワードの定義を調べてみたところ、「重要な概念を示しているようだが明確な定義や範囲が定まっていない言葉」[1]となっています。
IoTも例外ではなく、一口にIoT(モノのインターネット)と言っても、実際には色々なものがあり、使用されている技術も、狙っている市場も全く異なります。
もちろんインターネットにPCやスマートフォン以外のモノを接続するという意味ではいずれも共通しているのですが、その用途などによりいくつかに分類して説明していきます。
1. 機能特化型コンピュータ
例えば株式会社CerevoのLive Shell Proなんかが典型ですが、ある特定の機能に特化したコンピュータです。
Live Shell Proの場合は動画のリアルタイム配信機能に特化しており、素人でも買える価格でプロの使用にも耐える機能や性能を実現しています(と、岩佐社長が仰ってました。私は動画配信はしたことがなく。。。)。
外出先からスマホで家電に赤外線信号を送って操作できる、IR Kitなんかもここに分類されます。
2. 既存の家電をインターネットにつないだ系
これは大手の家電メーカが参入しているケースが多いです。
例えば株式会社東芝のREGZAは、外出先からでもEメールで録画予約ができる機能がついています。
この機能は私が家で4年前くらいから使っているREGZAにも搭載されいていますので、比較的早い段階でリリースされたIoTと言えます。
他にも、またもやCerevoですが、Cerevo CAM(現在は販売終了)はデジタルカメラを直接インターネットにつないで写真や動画をクラウドにアップロードできる機能を持っています。
そして今度はまたもや東芝ですが、Flash AirはWifi通信でカメラからSDカードを取り出すことなくスマホやPCと無線通信で写真をダウンロードできるという、いわば全てのデジカメをIoTにしてしまうという代物です。
これの何が便利って、防水ハウジングから出さなくても写真をみんなに共有できてしまうんですよね。ダイビングやスキーの時に本当に重宝しています。
蛇足ですが、その観点で考えるとスマートフォン自体も携帯電話をインターネットにつないだIoTと言えなくもないですね。もうスマートフォンは電話もできるPCと言った方が正確な気もしますが。。。
3. ウェアラブルコンピュータ
Nike, Inc.のFuel Bandや、Google Inc.のGoogle Glassなど、インターネットに接続したデバイスを身に着けて利用するタイプのIoT製品です。
ウェアラブルコンピュータ(身に着けるコンピュータ)はこれまで、いくつかのセンサと無線通信機能を搭載し、身に着けた人の行動や体調のログ付けをするだけというものが主流でしたが、今後はApple Inc,やGoogleの参入により、メール、ニュース、および天気予報などを見ることができるなど、より多機能なウェアラブルコンピュータが増えてくるでしょう。
4. モノのログを取るデバイス
これは、単純に建物の部屋や乗り物の状態をセンサを使用して感知し、その状態をインターネット上のサーバに飛ばすことでログを溜めるデバイスです。
例えばSmartDriveや、先日32億米ドルでGoogleに買収されたNestなんかがここに分類されます。
前者は自動車の加速や減速、軌跡などのログを、後者は部屋の温度データを取得します。そしてそれぞれのデータをインターネット上のサーバに蓄積し、遠隔地からスマホなどで見たり、過去のデータをさかのぼって閲覧したりすることが出来ます。
共通して言えることは、非常に機能が単純であるということです。
また、機能を聞いただけではこれが何の役に立つかよくわからないというところも共通点です。
実は2015年にバズワードとなるIoTは、この分野のデバイスを指すことになるであろうと考えています。何の役に立つのかよくわからないのに来年"来る"と考えている理由や、そもそも何の役に立つのかは、次回の記事にて詳細に述べようと思います。
まとめ
2014年12月時点でまだあまりメジャーになっていないIoTですが、2015年にはビッグデータや3Dプリンタ並に何度も耳にするキーワードになると考えています。
そんなIoTですが、まだまだ定義がはっきりとしておらず、非常に広い範囲で使用されており、どんな企業が今後伸びるのか、またどんな世界がIoTによって実現されるのかがイマイチ見えていないのが現状です。
今回は4種類にIoTを分類しましたが、もしかすると第5第6のIoTが出てくるかもしれませんし、私が知らないだけで他にもあるかもしれません。
メディアなどでIoTという言葉を出てきたときは、この4種類のどれに分類されるかを考えながら読むと、理解がしやすいと思います。
ところで、文中でも述べた通り、私はモノのログを取るIoTが今後急速に伸びるであろうと考えているのですが、それにはいくつかの理由があります。
そのあたりは次回の記事で触れていきたいと思います。
参考文献
[1] IT用語辞典 e-words(http://e-words.jp/w/E38390E382BAE383AFE383BCE38389.html)