MacでPythonの開発環境を構築する
こんにちは.
ちょっと本業のほうでPythonを使ってみよう的な話になっており,開発環境を構築したのでやり方をまとめておきます.
Mac OS LionくらいからPythonが標準で入っているようですが,複数のバージョンを使い分けたりする場合バージョン管理ツールのようなものを使ったほうがよいようなので,それをインストールしてみます.
Pythonのバージョン管理ツールとしてpyenvというものをインストールします[1].Macのターミナルで下記のコマンドを実行すると,gitからCloneできます.
git clone git://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv
Cloneしただけだとまだpyenvを使えない(pyenvにアクセスできない?)ので,pyenvフォルダへの「パスを通す」という作業をします.具体的には下記のようなコマンドを実行すればOKです.
echo 'export PYENV_ROOT="Users/ユーザ名/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
赤文字の箇所はユーザごとにことなるので,ご自分のユーザフォルダの名前を使用してください.Usersのところはおそらく同じです.
ここではbash_profileというというファイルは,シェルにログインした時に実行される動作が記述されます[2].シェルとは,ターミナルで実行している動作を司るソフトウェアです.
実際にbash_profileに書き込まれているか確認しましょう.
sudo nano ~/.bash_profile
末尾に以下のように記入されていれば成功です.
export PYENV_ROOT="/Users/daisukekimura/.pyenv"
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init -)"
以下のコマンドでシェルを再起動したら反映されます.
exec -l $SHELL
早速pyenvを使用してPythonをインストールしてみましょう.Vertsion 2.x系と3.x系で,できることが若干違うようなので[3],それぞれの最新(2015/2/16現在)と思われる2.7.3と3.3.0をインストールします[4].
pyenv install 3.3.0
pyenv install 2.7.3
インストールしたらリハッシュという作業を行います.具体的になぜ必要なのかわかっていませんが,まあ設定を反映させるみたいな意味かなと思います.
pyenv rehash
つぎにインストールが上手く行っているか確認します.
pyenv versions
以下のように表示されれば成功です.
* system (set by /Users/daisukekimura/.pyenv/version)
2.7.3
3.3.0
バージョンの切り替えは以下のように行います.
pyenv global 2.7.3
ちなみにバージョンのアンインストールは以下のコマンドで実行します.
pyenv uninstall 2.7.3
以上で開発環境の構築(=Pythonのインストール)は完了しました.
使い始めてしばらくしたら学んだことをまた公開していきます.
参考文献
[1]Qiita「pyenvを使ってMacにPythonの環境を構築する」(http://qiita.com/1000ch/items/93841f76ea52551b6a97)
[2]Memo on the Web「PATHを通す方法」(http://motw.mods.jp/Mac/PATH.html)
[3]Python-izm「インストール」(http://www.python-izm.com/contents/introduction/install.shtml)
[4]Python日本ユーザー会「Python標準リリース」(http://www.python.jp/Zope/Zope/download/pythoncore)